鍼灸やわらぎ菴

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不眠症の症状と対策

不眠症とは?

睡眠障害の1つで、長時間寝付けなかったり、質の良い睡眠が得られないなどで日中の眠気、だるさ、集中力低下、やる気や食欲不振などにつながり、身体や精神に不調が出てくる状態をいいます。国民の約5人に1人が悩んでいると言われています。男女比では、比較的女性の方が多く年齢とともに発症しやすくなるようです。最近では、新型コロナウイルスの影響でテレワークを導入する会社が増え、働く環境が変わったことによって不眠の症状を訴える人が増えているようです。

 

不眠の原因は?

不眠症の原因は、個人によって変わる傾向にあるので多岐にわたります。ここでは、代表的な要因として環境的要因、身体的要因、精神的要因、生活習慣に分けて挙げていきます。

環境要因としては、時差がある場所もしくは時差をよく経験する環境に身を置いている、出張などで寝具や枕がよく変わる、寝室の温度や湿度が適切でない、車や飛行機の出す大きい音や室内のエアコンや換気扇の作動音、寝るときの部屋の明るさなどです。

身体的な要因としては、高血圧や心臓病、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群や喘息などの呼吸器疾患、アレルギー疾患などの病気、年齢、頻尿、身体の痛みとくに夜間にひどくなる痛みなどです。

精神的要因としては、うつ病の時の精神状態、悩みや緊張から起こるストレス、細かいことやこだわりが強い神経質な性格などです。

生活習慣としては、不規則な生活、運動不足、睡眠を妨げる副作用のある降圧剤・甲状腺製剤・抗がん剤、眠気が出やすい抗ヒスタミン薬などの薬の副作用、早朝に目が覚めやすくなるアルコール飲料、利尿作用があるカフェインを多く含むコーヒーなどの飲料、覚醒作用があるにニコチンを多く含むタバコなどを寝る前に飲んだり、吸ったりする習慣などがあります。

その他、性差もあり比較的女性に発症することが多く、年齢的には20~30歳代から不眠の症状が現れだし、加齢とともに症状が重くなっていく傾向にあります。

 

不眠症の症状は?

今までの生活習慣やベッドなどの寝具を見直しても1か月以上不眠状態が続き、昼間の眠気、だるさや集中力低下、食欲の低下、抑うつ、めまいなど、身体や精神状態に改善が見られず、普段の日常生活を送ることができない。眠れないことに不安や焦りを感じてしまい、不眠であることに恐怖を感じる。ベッドに入ってから30分~1時間以上寝付くことができない。夜中に何度も目が覚めてしまう。予定している起床時間の2時間以上前に目が覚めてしまい、そこからまた寝ようとしても眠れない。寝ているはずなのに疲れが取れない。不眠の症状としては、これらが挙げられます。この中でも、とくに訴えが多いのは、ベッドに入っても眠れないという「入眠障害」です。さらに、高齢になるにしたがって症状を複数持つ可能性が高まるようです。

 

その治療法は?

一般的な治療法としては、睡眠薬を使った薬物療法です。医師が症状に合わせて処方した睡眠薬を服用していく方法と市販の睡眠薬を服用していく方法です。しかし、副作用が全く無いというわけではなく、個人によって副作用の出方も変わってくるので、薬物療法を選択する場合は、しっかりこのことを認識して治療を行っていく必要があります。

そのほかの治療法としては、睡眠に対する考え方や習慣を修正する認知行動療法や不眠に対してのとらわれを改善する森田療法、根本の原因にアプローチして体質を改善して不眠の解消を目指す鍼灸治療があります。これらの治療法は、薬物療法と比べると不眠の改善に掛かる時間が長くなる傾向にありますが、副作用がないので安心して治療を受けることが出来ます。

 

 

予防方法は?

治療と同時に日ごろの生活習慣の改善も大切です。身体のリズムが変わってしまうと不眠の症状は出てしまいますので調子を整えることを心がけて下さい。

例えば、朝起きたら朝日を浴びる。これは、朝日には人の体内時計をリセットする作用があると言われているためです。長時間の昼寝を避ける。寝る30分~1時間前にパソコンやスマートフォンを使うのを控える。ブルーライトが脳を活発にすると言われているので寝る前、寝ながらスマートフォンを見るのは控えてください。

カフェインやアルコール、ニコチンの摂取量を下げる。これらは、過剰に摂ると脳を活性化し過ぎてしまい、交感神経・副交感神経の切り替えに影響を与え良質な睡眠の妨げになるからです。

睡眠時の環境も大事です。テレビ・ラジオは、点けたまま寝ると脳が覚醒したままになる可能性があるため消して寝てください。部屋の照明は、完全に落とすか、保安灯にして寝てください。これもテレビなどと同じで、明るいままだと脳が休まらないためです。

 

現在、働き方の変化と新型コロナウイルスの不安で睡眠環境が良い状態ではありませんが、ご自身の睡眠環境を見直す、もしくは治療をしてみることで改善することが出来ると思いますので、今回の投稿を参考にして頂ければと思います。

 

環境を変えても改善が見られなかった場合は、鍼灸治療も有効ですのでお気軽にお電話ください。